西武新宿線沿いに散歩 〜映画「誰も知らない」ロケ地巡礼

引っ越してきてからちゃんと歩いたことがなかったので、下落合の新宿区中央図書館に行くついでにぶらぶらすることにした。


犬のなわばり意識みたいなもので、自宅周りや電車から毎日見る風景の中を実際に歩いて確かめてみないと気持ちが悪い。電車から見ている物件(建物や道路)と電車の軌道の位置関係をまた別な立ち位置(路上)から眺めてみる。後日に電車の窓から同じ物件が見えると「そうそうこれこれ」と座標が一致する。そうやって自分の中に地域の立体的な地図が少しずつできていく過程が好きだ。高架を走る中央線から地べたを走る私鉄沿線に移り住んでみて、尚更この作業が楽しくなってきた。


下落合までは電車で移動して、予約していたCDを受け取った。CDの在庫はネットで見るとなかなか凄いのだけど、区内8館に在庫が分散しているので棚にあるものはそう多くない。他に何冊か本を借りてから図書館を出て、高田馬場まで一駅歩くとあっさり着いてしまった。
「白ゆり」で休もうかと思ったが、写真を撮らないといけないので引き返して違うルートで線路沿いを遡る。新目白通りから妙正寺川沿いにてくてくと。川が蛇行しているので、線路沿いに歩くのはなかなか難しい。線路はずいぶんカーブが多い。踏み切りを何度か渡ってみて、なぜあんなに電車が揺れるのかが分かった。線路沿いからは無数の坂道が延びている。河岸段丘に沿って路線が引かれたということなのだろうか。


中井と新井薬師の間に、映画「誰も知らない」で使われた公園があるのも確認した。撮影に使われたアパートは新井薬師と沼袋の間にあった。ほかにもこの近くにいろいろあるらしいが、暗くなってきたので今回は断念。1時間半くらいで沼袋へ到着。