図書館で借りた本

  • 山口みずか『独身女性の性交哲学』。何ヶ月か前に「はてなブックマーク」で書評が載っており、図書館で予約してたのがようやく届いた。著者はソープ嬢兼ライター。恋愛・結婚・セックスはいずれも独りでは成立し得ない行為であるにも関わらず、男と女ではこーんなにも違うことを考えているんだよー、じゃあ私たち(男女ひっくるめて)はどうしたら幸せになれるのかな?という分析と考察である。普通のハウツー本みたいだけど、分析する人の立ち位置が30代未婚高学歴女性、おまけに風俗嬢というあたりが売りになっていると思われる。著者の意見に諸手を挙げて賛成するわけではないが、分析内容には首肯できる部分が多々あった。あと、物言いがぶっちゃけ過ぎなところが私は気に入ったのだけど、それに嫌悪感を抱く人も多いのかもしれないと思った。
  • 藤森照信, 増田彰久, 伊東忠太伊東忠太動物園』。築地にある変なお寺、西本願寺を作った人は明治期の帝大出身でインテリなのに妖怪・モノノケ・動物好きで、いろんな建物に奇妙キテレツな生き物のオブジェをくっつけている。その足跡を辿り、彼の生涯を通して「あれはいったい何だったのか」というのを東大の先生(看板建築を見つけたエライ人。最近は建築家としても活躍中)がアレコレ考察している。美麗図版多数収録。実物の建物を見に行かなくてもいいかな?と思っちゃうくらい。