2005年に急逝したピンク映画女優、林由美香の出演作。NHK制作のドラマで、カンヌ映画祭招待作品*1であるにも関わらず、再放送もソフト化もされていないので視聴の機会が全くなかった。この度、ＣＳでやるというので録画しがてら流し見するつもりが、最後まできっちり見てしまった。
ストーリーはこちらを参照いただくとして、平たく言うと明日がないニートの迷走記で、親ぬっころすし風俗行くし、ほんとにコレNHKなの？ATG映画かと思った。キャストもなにげにメンツが濃い。
それはさておきこの映画もといドラマで特筆すべきは映像の美しさ。いろんな意味でNHKの凄さを思い知った。絵作り・カメラワーク・ライティング・演出・ロケーション、どれをとっても文句のつけようがないんじゃないかと。久々に凄いもんみたという感じ。これがソフト化されてないのは非常に勿体無い。
ロケ地はたぶん川崎か蒲田あたりだと思うのだけど、実際に行ってみたくなるところばかり。空港の近くの工場地帯や河川敷・廃車の路線バス・高速道路・廃ホテルなど、わくわくするような場所ばっかり出てくるんで、廃墟や工場好きな人にもおすすめ。
*1:由美香さんも招待されてレッドカーペットを歩いているんだとか。どっかに写真とかないのかなあ。
