阿武隈急行の車窓から


朝イチで新幹線に乗って福島へ向かい、第三セクター阿武隈急行に乗り換えた。秋の陽射しの下には刈り取りが終わった田んぼと果樹園が広がり、柿とリンゴがたわわに実っていた。折りしも紅葉真っ盛りである。
何度も来ているところなのに、なぜ目に新鮮なのかを考えてみたら、この季節に来たのは初めてだった。雪に埋もれた墨絵的風景も悪くないし、GW頃だと桃の花のピンクとリンゴの花の白で盆地全体がぽやぽや染まって何ともいえない。真夏はあまりの蒸し暑さのせいか、情景が記憶に留まっていない。父母ともにこのあたり(信達地方)の出身なので、風景の美しさプラス「主観的な何か」が加味されて見えてるんだろうとも思う。