『城の中 (中公文庫)』入江相政(中公文庫)

交通博物館の帰りに寄った「文庫川村」で見つけた。300円。朝日文庫から『入江相政日記』が出てるのを初めて知った。前にも書いたけど著者の人物概略を述べる。昭和天皇の侍従として50年勤めた人で、公卿の家系に生まれた。昭和天皇を始めとした皇室の人々に関するエピソードが豊富なのは云うまでもないが、学生時代(帝大・学習院)にまつわる話題に絡んで、昔の東京の姿をも描写した部分が多くて興味深い。
人物は非常に捌けていて「小便がつまる」という抱腹絶倒もののエッセイでもその片鱗が分かる。安岡章太郎編集の糞尿譚アンソロジー『滑稽糞尿譚(ウィタ・フンニョアリス)』にも収録されている。このアンソロジーは相当に面白そうだけど、図書館で借りる時に閉架にあったら係員に取りに行ってもらわないといけないのでちょっとイヤだなあ。レンタルでエロいビデオを借りる人の気持ちが少し分かる気がする。
↓『滑稽糞尿譚(ウィタ・フンニョアリス)』収録作品一覧
http://homepage2.nifty.com/te2/b/b087.htm#b10631