房総2日目 九十九里〜犬吠崎〜銚子〜水戸


鴨川を朝8時に出て一路北へ向かう。本日の目標は銚子市でいわしを食うこと。


北へ向かう国道128号線は順調に流れていた。南房総へ向かう反対車線はところどころで渋滞しており、読みが当たっていたことに心中ほくそえんだ。事前の情報収集が役に立った形で、本来は逆のルート(銚子から房総へ)を取るはずなのを変更していた。


九十九里の手前にある太東灯台を見る。前の大戦時に使った機銃台座跡やレーダー台跡が残っていた。しかし波による侵食が激しく、灯台も後退させているので100年後には高台そのものがなくなっているのではないかと思った。
国道は途中で内陸部に入ってしまうので海岸線沿いの県道に入る。適当なところで右に曲がるとそこは名高い九十九里浜で、笑っちゃうくらいえんえんと砂浜が続いていた。



さっそく同行者は昼寝。この人はいつでもどこでもすぐに寝てるような気がするが、自分も人のことは言えないたちなのでほおっておくことにして、写真を撮りに出かけた。
波に乗る人と休んでいる人。遠くでカイトが上がり、そこかしこで子供が騒いでいる。みんな水着なんて持ってきてないけど水には入りたいらしく、ひざまでズボンをまくってるけど下半身ずぶぬれな人がたくさんいた。フルチンで走ってる子供も多かった。たのしくてわけわかんなくなってうきゃうきゃ騒いでいるのが見てておもしろい。浜にはごみはほとんどない。はまぐりの殻がたくさん落ちていた。


県道に戻ってまた北上。しばらくすると本州の最東端にある犬吠埼だ。「地球が丸く見える丘」というのに登る。見晴らしが360度あるという意味で、丸くは見えなかった。しかし高いとこに登るのはむやみに楽しい。煙とナントカの類だからか。
それから犬吠埼灯台へ灯台にはやたらと人が登っていたが、いつのまにか誰もいなくなって静かに一日の終わりを迎えようとしていた。灯台の裏には切り立った崖があり、侵食された奇岩がむき出しになり、高山植物みたいなのがへばりついていた。
犬吠崎マリンパークにも行きたかったが、時間切れで行けず。残念。


そして銚子市内へ。この日はロクにご飯を食べていなかったので思考能力が著しく低下し、今後の人間関係に支障を来しそうだったのでとにかく何か食べなければと車をそのへんに捨てて適当な食堂へ入った。同行者は刺身定食、自分は煮魚定食を喰らい、理性と人心地を取り戻した。


この時点で18時。次の日は銚子市内をゆっくり観光するか、他のところへ移動するかで協議して、今回は無理だと判断してプランから外した茨城の大洗を再度組み込むことにした。そうと決まれば話は早い。銚子大橋を渡って千葉県に別れを告げて、一路茨城へ。
宿の予約もなにもしていない行き当たりばったりの旅だからこそ出来る芸当である。
心配なのはその日の宿とメシ、あとはドライバーの体力のみ。
国道124号線から51号線に入って北上し、2時間半で水戸に到着。
同行者は茨城のなんにもなさに半ば呆れ気味であった。そういうところなんだってばさ。
夜食にマックスコーヒーとハートチップルを買った。