束芋−断面の世代展@横浜美術館

独特なイラストを用いた映像インスタレーションで注目を集めている日本の現代芸術アーティスト束芋の大規模個展が開催されている。3月3日まで。→公式サイト
回顧展ではなく全て新作を出品していること、大掛かりな映像設備でないと実現され得ない映像作品が見どころ。DVDも発売されているが、この機会に会場で体験することをお勧めしたい。
見るだけで背筋がざわざわするようなイラストが音を伴って縦横無尽に動き回るのだから、嫌悪感を持ったり受け付けない人も多いかも。現代社会を題材にしてるから生々しくて目を背けたくなる気持ちも分からないではない。鑑賞者の持ってる常識とか観念を引っ叩いて理性にヒビを穿ち、隠された情念を暴くような現代芸術は頭の芯が熱を持ってぐったりする。でもまた美術館やギャラリーに足を運んでしまうのは何故なのだろう。といつも考える。或る意味マゾなのかも。