木場〜横須賀ドライブ

若洲海浜公園の風車

さわやかなドライブデートに見せかけて、裏タイトルは「巨大建造物鑑賞〜工場萌え〜軍港見学」である。半日しかないのでサラッと見て回っただけですが。
まずは京葉線の車窓から見える大きな風車を見に行く。それは江東区木場の若洲海浜公園にあった。高台に白い風車が1本どーんと聳え立っている。ブレードの下あたりで見上げると、風切り音が意外に大きくて怖かった。IHIプレスリリースによれば、ブレード頂点部は100mに達するとのこと。

まだ日も高かったので横須賀へ行ってみる。道路も順調に流れて快適。途中から工場林立地帯に突入し、タンクや煙突やクレーンの途切れない景色に見とれる。『工場萌え』本を最近読んだせいだろう。ものは試しとデジカメについてる動画機能で車窓の景色を撮ってみたけど、自分が揺れているので構図が安定しない。乗物から撮るのはやはり難しい。テレビの「世界の車窓から」なんて何気に見てるけど、いったいどうやってるんだろう。
道が空いていたので思ったより早く横須賀に着いた。事前に予習してないので今回は「戦艦三笠」だけ見て帰る。明治時代の日露戦争で活躍して大正時代には引退し、紆余曲折を経てずーっとここに在るという意味を考えると頭がクラクラしてくる。実際の戦闘に使われた兵器だったわけで、鈍感な自分でも何がしかの感慨は抱かざるを得ない。資料館は当然のごとく日露戦争関係がほとんど。他にデザイン的な見所としてイギリス製の戦艦なので船内の家具調度品がすべて当時(1900年頃)の英国製であるというところ。戦艦の居住部というと天井が低くて快適性とは程遠いはずの空間なのに、丸窓には赤いビロードカーテンがかかってたりして、美しい調度品に合わせた内装に少しうっとりした。戦艦なのに。
不案内なもんで、三笠公園と間違えて米軍施設のゲートに入りそうになった時はマジで焦った。治外法権なんで射殺されても文句言えないのだ。あきらかに民生用でなさげなイカツイ船が行きかう港内を眺めていると、ここは現役の軍港なのだなあとひしひし感じた。今調べたら軍港めぐりツアー船なんてのもあるらしい。猿島行きの船も乗りたいし、石内都の写真集にありそうな占領下日本(オキュパイドジャパン)的物件も是非見たい。新しい美術館も出来たそうだし、また時間を作って来ようと思った。