引越しつづき

今日は前の部屋の引渡し日に決めていたので、朝から出かけてせっせと掃除する。掃除機を友人の車に積みっぱなしなのを忘れていた。床を這いまわって手箒で掃除して、押入れの中を掃いて、流しを洗って、ガス台を磨いて、風呂の床を磨いて、天井のカビを全部落として(これで2時間ロス)、ベランダの床を洗ったあたりで力尽きた。もういいや。不動産屋さんにきてもらって部屋を見せて、カギを渡した。やっと終わった。。。
車を出してくれた友達にモスでご飯をおごってお礼に代えた。阿佐谷北口の店は、いつのまにか改装して緑モスになっていた。ご飯を食べてからぶらぶらとパールセンターを冷やかしつつ帰ってくる。
久々にブックギルドに行ったら、品揃えがずいぶん濃ゆくなっていた。岩波のビジュアル本「東京昭和30年代」とかいうタイトルの写真:田沼武能、解説:川本三郎の写真集を買った。1000円。戦後の混乱が収束し、人々の生活に余裕が出来始めた頃から、東京オリンピック開発の始まるまでのわずか数年間に撮られた写真ばかりを集めている。そのせいか人の表情は概して明るい。まだ日本橋や銀座にかろうじて掘割が残っていたが、それらがなくなる日も近いことを知って、街の様子をせめてフィルムに残そうと映画が作られていたという話もある。今日も同じような動機でつくられている映画が在ったりする(下北沢とか)。風景とか建物というのは換金できない価値がある「文化」でしかないだけに残すことが非常に難しいのだが、これについて考え始めると最終的に無力であることだけが判って悲しくなってしまう。