新宿御苑前ランチ:ものぐさや/新宿2-9-22-B1F

大勝軒十五夜と同じ通りにある和食&イタリアンの店。ランチは一律800円で定食が10種近くあって目移りした。私はいわし梅シソフライ定食、Iさんは新じゃがと鶏の煮込み定食。そちらも実においしそう。卓上にサービスのゆで卵が置いてあった。ラーメン屋の味玉はだいたい半熟なので、まっさらな固ゆでの卵を食べたのは久しぶり。
固ゆで卵を食べるたびに95年のサリン事件を題材にした辺見庸の同名小説を想起する。しかし、この小説について説明すると食事中にふさわしくない話題になりそうなので、毎回胸中に仕舞いこむことにしている。

ゆで卵 (角川文庫)

ゆで卵 (角川文庫)

今村昌平が映画化した『赤い橋の下のぬるい水 (文春文庫)』のような、エロい小説路線の作品をもっと読みたかったのだが、2001年以降は政治的な著作が多くなり、近年脳卒中だかで倒れて療養中とのこと。気長に復活を待ちたい。そういや先に倒れた野坂昭如も復帰作はまだ書いてなかったなあ。