何回足を運んでも、伊勢丹の紙袋を提げたおばさま方が行列を作っていて入れなかった店。今日は雨だし気温も低いし、御苑の客も少ないだろうと狙って行ってみたら案の定、少し待つくらいで無事に入れた。
メニューを見るとランチセットは1000円から。単品ものは軒並み1000円オーバー。安いランチに慣れた目にはえらい贅沢に映る。私は「蒸し鶏と青菜の土鍋麺」、同行のＩさんは「フカヒレ入りあんかけ麺」各1300円を注文。杏仁豆腐も単品で注文。300円。
席に着くとジャスミン茶がポットでサーブされる。料理が来てみると、私のは土鍋にぐつぐつと煮えた白湯スープの麺。具は蒸し鶏、青菜、生シイタケ、タケノコ。タケノコは季節柄生のものかと期待したが水煮で残念。生シイタケも悪くないけど、乾物を戻したほうがスープの香りが濃厚になって好みなんだけどなあ。全体に上品な味で、ふだんゲテなもんばっか食ってるせいか、ちょっと物足りない感じがした。麺はツルツルシコシコでこれは実に旨かった。さてＩさんはというと、濃いアンカケに苦戦しているらしくとっても熱そう（暑そう）だった。味のほうは、と後で聞いてみたら、私と大体同じような感想だった。
〆の杏仁豆腐。実に素晴らしかった。フカヒレを扱ってる店で杏仁豆腐を外したことがないので試しに頼んでみたのだが、これが大当たり。甘すぎず濃すぎない、柔らか過ぎない絶妙のギリギリ内角を攻めてくる感じ。うわー。やられた。これに1000円払ったことにしよう。
フカヒレはやっぱり気になるので個人的にもう一回くらい行くかもしれない。
