鹿島鉄道が廃止届 自治体は存続協議続行(asahi.com)

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鹿島鉄道が廃止届 自治体は存続協議続行 2006年03月31日

 経営危機に陥っている鹿島鉄道(鹿鉄、石岡〜鉾田間、27・2キロ)は30日、06年度限りで運行を取りやめるとした「鉄道事業廃止届け出書」(廃止届)を国土交通省に提出した。今後は、同省関東運輸局が自治体や利用者団体から意見聴取を行い、廃止時期などを検討する。一方、地元自治体は廃止届の取り下げへ向け、支援策の協議を続ける。
 廃止届は、鉄道事業法により、廃止の1年前までに提出すると定められている。同日午前11時、廃止の意向を示している鹿鉄の阿久津弘基専務ら2人が横浜市の関東運輸局を訪れ提出、受理された。
 廃止理由については「経営改善5カ年計画に基づき、02年から県、沿線自治体の支援を受け運行してきたが、利用者が減少し、経営が悪化している」とした。
 関東運輸局は、自治体や利用者団体などからの意見聴取を求める公示を、鹿鉄の主要駅や石岡市など沿線の市役所などに掲示。4月10日までに、代替交通機関のあり方や廃止期日の繰り上げについて、申請があれば、2カ月以内に意見聴取会が開かれる。
 廃止届の提出を受け、沿線自治体などでつくる鹿島鉄道対策協議会の会長横田凱夫・石岡市長は「公的支援が継続されている中での廃止届の提出は残念。しかし、廃止届イコール廃止ではない。存続を視野に入れた協議を続けていく」とコメントを発表した。
 利用者も困惑している。石岡駅で列車を待っていた行方市羽生の主婦(80)は「土浦の病院に通うために利用している。バスは帰りの便がなくて不便。鹿鉄がなくなったら、私みたいな年寄りは帰れなくなり困る」。通学に利用しているという石岡一高の斉藤貴広さん(16)は「通学で毎日使っている。時刻通りに動く鉄道は便利。交通手段がなくなってしまうので、なくならないでほしい」と話した。

数年前から噂があったが、ついに具体的な手続きがなされてしまった。沿線の出身者としては単純に困るのだが如何ともしようがない。バスは時間が読めないし、年々運行本数が減る一方で不便なことこの上ない。交通弱者は駅に出るだけで一苦労である。実家は年寄り中心の世帯なので先行きが不安。百里基地が民間と共用になるという話があったけど、それはどうなったんだろう?それまでなんとか持ちこたえてほしい。
今月売りの鉄道雑誌で特集が組まれていたのはこれを踏まえてのことなのだろうか。裏表紙が石岡駅だったので思わず買ってしまった。メイン記事は5月で廃される神田の交通博物館。来週の平日に予約したので、幻の万世橋駅を見に行ってきます。