『新青年』趣味 第12号 特集:夢野久作

神保町の書肆アクセスで購入。『ドグラ・マグラ』以外の作品に焦点をあてた評論はあまりお目にかかれないので興味深く読んだ。研究参考文献目録が圧巻。
昨年12月の『彷書月刊』も夢野久作特集。二十数年の月日を費やし刊行を了えた著作集の出版記念的内容。編者の西原氏に拠れば、当時の雑誌等に散逸している未発表作品の発掘成果を反映させたいとやってるうちに二十年経っていたとのことである。先に出た全集の補遺として今回の著作集が編まれたそうなので、どっちも読まないと作品の全貌に触れたことにはならないと分かってエライこっちゃという気持ちと同時に、未読の作品が残されているという喜びをも感じた。
次に引っ越すところは大きな図書館のそばにしよう。