航空観閲式(百里基地)に招待されてないけど行ってみる

曇り空のブルーインパルス

航空祭と勘違いして、デジカメをレンタルで借りてしまった。30日は観閲式と判明したのは出発前日のこと。きちんと調べなかった自分が悪い。お天気もいまいちだし一般人は立入禁止だけど、帰省を兼ねて行くことにした。首相が来るので道中の警備も厳重だろうから、運転はいつも以上に慎重にしないといけない。基地への出発前に父から電話が来て「落下傘が落ちたら終わりだから帰って来い」。なるほど分かり易い。プログラムなんざ持ってないので助言多謝。原チャリで9時半に出発。家族口伝の裏道をつたって百里へとすたこら走る。といってもカーナビ全盛の今日、ジモティ専用裏道なんてのはもはや存在しない。裏道といえど県外ナンバーが走っていることもある。


基地周辺は案の定パトカーと白バイだらけ。右翼の街宣車も多くて二重にうるさい。こんなとこでつかまっても面白くないので40キロくらいでテレテレ走って撮影ポイントを探すが、北門へ向かう道は脇道もすべて封鎖されて近づけない。ずいぶん手前で車を乗り捨てて歩いている人が多い。あきらめて高場池に駐車し、道路向かいの高台に上がってみる。ここが滑走路延長上で撮影ポイントなのは知っているが、もっとそばで見たいのでバイクを残して北門へ徒歩で向かった。あけびの皮や栗のイガがたくさん落ちている。子供の頃に友達と拾いに来たっけな。まさかこんな歳になってこんなところを一人で歩いてるなんて想像もしなかった。適当に歩いても足が覚えてるらしく、昔の北門の前まで迷いもせずにたどり着いた。ブルーインパルスがスタンバイしている前あたりにちょうど出た。観客が集まっている一角が遠くに見えるが、自分がいるところには誰も居ない。ここでいいんかな、と警備の人を見るが何も言わないのでほっておく。


ここらで11時になり、フライトが始まった。見たことない飛行機が飛んで来る。カメラを振り回すも全然ファインダーに入らない。えーどうすればいいんだろ。私が鈍いのか。警備の人に「やっぱりあっちで見てくれませんか」と云われ、フェンスを乗り越えて移動。変な人に思われたかしら。周りは地元のおっさんおばちゃんだらけ。わーわーと茨城弁でしゃべっている。白い望遠レンズを持った人もいるけど少数。先週の予行演習のほうが天気が良かったからだろう。しかしこうやって改めて聞いてみると、語気が荒く聞こえるもんだなあ、などと思っているとファントムがドカンと飛んできた。おおお。これを見に来たんだ。バルカン砲の空打ちのような音もした。練習で見てたのより気合い入りまくりに見える。キュッキュ動くからか。そのうちにブルインの暖気が始まった。甲高いエンジン音が響く。いよいよか、と待っているとでっかい輸送機がごうんとやってきて、基地内にパラパラと落下傘を落としていった。たぶんC-130と三沢のA-10だと思うんだけど自信がない。あとで写真をアップします。


ちょうど12時あたりでブルインがタキシングしてぴゅうんと飛び上がる。編隊を組んで縦横に飛び回るのをカメラに収めようとするが全然追いつかない。あああ。途中であきらめてただ眺めることにした。写真は誰かが撮ったのをあとで見ればいいんだから。雲が多くてスモークが映えない空模様で残念だったが、事故もなく終わってよかった。


またてくてく歩いて池まで戻り、栗ごはんのおむすびを食べてから帰路についた。裏道をたどる途中で間違えて美野里町の国道6号に出たりしてエライ目にあった。


3日の入間基地は晴れるといいんだけどな。晴天特異日なので大丈夫かしら。