ひとりで花見


開花後の気温が高かったので、今年の桜はとても足が速い。
週末の満開を過ぎたら月曜の雨で散りつくしてしまうだろう。
とりあえずカメラをぶらさげて近所を歩いてみた。

機材はフジのGA645、35ミリはロシアもの魚眼16ミリ+フレクトゴン20ミリ+ディスタゴン28ミリ。
駅までの道に「この木なんの木」みたいなでっかい桜の木があって、毎日通るたびに見上げて様子を見ていたのだが、まさに今日が満開。これを撮るには28ミリでは足りないなあ、と見積もって魚眼を持って来てみたものの、画角の広さに振り回されっぱなし。
もたもたしてるうちに桜の家の人が出てきたので少しお話しする。樹齢80年で、落ち葉の掃除がとても大変とのこと。
妙正寺川を渡って平和の森公園に行く。公園内はちらほらと桜があるが、迫力には欠ける。
新井方面には行かずに、公園と矯正所の間の通路へ。ここは20年前まで刑務所だった名残で矯正所がある。でかいケヤキしかないと思ってたら、意外にも桜並木になっていたので嬉しくなった。
そこから新井薬師方面へてくてくと。中野通りの桜はすでに散りかけで、どこを見ても花びらが舞い上がって夢のような景色。この季節だけは別世界になる。
いつもならこのまま哲学堂公園まで行くのだが、なんとなく電車に乗って新宿へ向かう。
行ったことがないので新宿御苑へ足を向ける。しかしむちゃくちゃな人ごみに辟易して近くのタイ料理屋へ避難する。ガパオ定食で充電してからいざ御苑へ。押し合い圧し合いしながらようやく入場。
公園内の人ごみもすごいことになっているが、腰を下ろして休むくらいの空間は十分にある。奥に行けば行くほど人は減って、空気も落ち着いてくる。花見客は多いが、たてまえ上は飲酒禁止なのでムチャ呑みして吐いてるような輩もいない。
あと、樹木の種類がとても多いのがとても気に入った。中古カメラ関係の知人がテスト撮影によく使っている理由がやっとわかった。いつでも何かしら咲いてるからなんだろう。
4時で閉園なのでさてどうしようかと思案。歩き疲れたのでまんが喫茶へ。ドラマでヒットした「ごくせん」を読んでみたら面白くてハマッた。