イグ・ノーベル賞 大真面目で奇妙キテレツな研究に拍手!



電車で読もうと図書館で借りてきたのだけど、こみあげる笑いを抑えるのが大変で諦めた。
サブタイトルがださださ、でも内容はキッチュなのは目次を見れば分かる。例を挙げれば

  • ネコのダニを自分の耳に入れた勇敢な獣医師の実験
  • 悪臭――腸内ガス瞬間脱臭フィルター付きパンツ
  • ビール、ニンニク、サワー・クリームがヒルの食欲に及ぼす影響
  • 人間の腸内から発見された異物一覧
  • 恋愛と強迫神経症は生化学的に区別できないことの発見



イグ・ノーベル賞は「バウリンガル」を開発したタカラのエンジニアが受賞したことで日本での知名度が上がった。これはおふざけではなくノーベル賞と同様に厳密な選考基準を持ち、「真似することが出来ない/すべきでない」業績を上げた人を対象に授与される賞で、大きく異なるのは賞の授与が必ずしも名誉を意味しないということである。
読んでみると科学者のみならず市井の自称発明家やトンデモさんも少なからず含まれている。しかし研究対象に立ち向かう真摯な姿勢という点でみな共通している。なまじなウケ狙いでは獲れるものではない。


すがすがしいバカオンパレードなので酒でも飲んで鼻ほじりながら読むのがおすすめ。