武蔵野市 第二浄水所の一般公開

twitterで教えてもらったイベント。水道週間(6月1日〜7日)に伴う市内浄水所の施設一般公開に行ってみた。
上水道というのはインフラの中でも生命活動に関わる重大なものなので、関連設備は厳重に管理されており、普段はまず入ることは出来ない。
4月に見学に行った和田堀給水所甲州街道沿いの和泉給水所、武蔵野市で馴染み深いのは境の大きな浄水場玉川上水千川上水*1などのうち現役の施設は東京都水道局の管理下にあるが、武蔵野市は東京都とは別に自前で水道事業を運営している。
見学会では、まず設備概要の説明を受けて、それから施設内部の見学となる。図解はWebにも同じものがある。→小学生のための水道入門(武蔵野市HP)
メモ帳を持ってなかったので、覚えてるところを箇条書き。
【水について】

  • 武蔵野市の水源は約8割が地下水。
  • 井戸で足りない約2割(河川水)は東京都から買っている。一ヶ月で1億円。
  • 平均250mの深井戸27箇所から2箇所の浄水場に集める。
  • 中央通りで東西に給水エリアが分かれている。
  • 武蔵野市内の水源(深井戸)と導管図
  • 法律で、もう市内に井戸は掘れない。
  • 井戸水は年中温度一定で16度くらい。そのまま飲めるくらい良質。
  • 鉄やマンガンなどを除去して塩素を入れて、東京都の水と混ぜる。

◎見学会特典:ブレンド前の水を飲み比べ!
武蔵野市の深井戸の水と、東京都の河川水をブレンドする前にそれぞれ飲めるのは浄水場だけとの説明があった。醸造所でウイスキーブレンド前の原酒を飲ませてくれるのと似てますね。結果はいわずもがなで地下水の圧倒的勝利。自宅にそのまま引いてほしい〜。
【設備について】

井戸の現物・水を貯める設備・市内に配水する設備・非常時の設備。
ろ過タンクや円形配水地、矩形配水池は外からも形状が見えるけど、配水ポンプ(8台)や監視メーターなどは建物内なのでなかなかお目にかかることはない。

いちばんびっくりしたのが非常用発電機装置。停電すると瞬時に起動して、ジェットエンジンで3000V発電してポンプを動かす。
川崎重工製。住宅街の真ん中にあるので、消音設備に入っているが、それでも凄い音がするらしい。

最後に、記念品をいただいて解散。武蔵野市の井戸水ペットボトルをいただいたので、シラフの時に水道水と飲み比べしたい。

敷地内にあった古い消火栓が土偶にそっくり。そして裏から見た浄水場。初夏の爽やかな一日はまだ終わらない。

*1:現役の上水道ではなく、近代文化遺跡になっている