マイケル・ジャクソン "This Is It"

マイケル・ジャクソン THIS IS IT (Amazon限定スチールブック仕様/完全数量限定/特製ブックレット付き) [Blu-ray]
マイケルの熱狂的なファンじゃなくても、プロモビデオやヒット曲を或る程度覚えている人なら、楽しんで見られる作品だと思う。
吉祥寺東亜興行のレイトショーで1300円になってたので、最後のチャンスだと思い、観に行って来た。これは映画館で観ておいて正解だった。
誰も見たことがないエンタテインメントショーを作るのがマイケルに課せられた命題であり、それを自覚して成し遂げてきた奇跡のような "King of Pop" そのもので在ったということがボンクラな私にも大変良く分かりました。
主人公の死により、ショー自体は流産に終わってしまったが、その成長過程を映像作品化するというのは前代未聞というか、かなりムチャクチャなことだ。それを纏め上げる編集技術の凄さと、マイケルを始めとした各分野のスタッフのプロフェッショナルな仕事振りが見ていて痛快さすら覚える程だった。平たく云うと「イイ仕事見せてもらいました」。質の高い歌唱・演奏・ダンスがライブの基本で、これに映像他演出が加わって初めてライブショーが成立する。当たり前のことだが、求めている質の高さが普段見ているものと違いすぎる。すげえの一言。
ここから以下は映像機材について思ったこと。映像自体が劇場公開を前提としていない、いわばプライベートフィルムとして(メイキング等に流用されることはあるかもしれないが)撮られたものであり、画質的には相当ショボイ部分が多いのを、どーにかこーにか苦労してる跡が垣間見えたのが不謹慎ながらに興味深かった。(特に始めのほうで)プロ用機材と民生機材の素材がごっちゃになってるので、カットごとに質のバラつきが気になってしまうのがつらかったが、画質比較のサンプルケースとして使える素材かもしれない。1台50万程度のビデオカメラでも、劇場公開に十分耐えうる画が撮れる(映像出力が特殊な可能性もある)のは正直驚いた。
3Dでゾンビが出てくる場面、ちゃんと3Dで見てみたかったなあ。完成してたらどんな風になってたんだろう。と想像で補うしかないのが残念。やっとお葬式が終わった気分だ。改めてご冥福をお祈りします。
んで、この映画ソフトと同日発売予定なのが、『マイケル・ジャクソン IN ソウル・トレイン』。60-70年代好きな人はこっちがマストアイテム。発売日が私の誕生日だったので予約しちゃった。