流しの写真家、渡辺克巳、写真展、1965-2005

神宮前のワタリウム美術館にて開催中。4月20日まで。入場料1000円(会期中は何度でも入場可能)。mixiで紹介されて何の気なしに行ってみた。解説によれば国内の美術館では初のまとまった展示ということである。
歌舞伎町〜新宿2丁目の元赤線地帯をほっつき歩いて写真を撮って売りつけるという流しの写真屋という職業があった時代、というのは想像もつかないけど、撮るほうも撮られるほうも、なりふり構わずムキダシで生きてくしかないように見受けられる。60年代の映画を見てたりすると面構えと毛髪が皆一様に濃ゆいのだけど、俳優さんだけじゃなくて一般の人たちもそうだったのか?それとも裏稼業の人達だから濃ゆいのか、今でもそういう人はイイ面構えのままなんだろうか。などということと、同じ新宿を舞台にして活躍する写真家というと森山大道の名が筆頭に挙がるだろうけど、シャッターを押す時の興味の向かい方が全然違うんだなあと思った。