新宿御苑前ランチ:むろや/ラーメン/四谷4丁目

むろや/しょうゆラーメン

久々にラーメンと思ったら「ひるがお」も「しろ八」も行列ができていた。フリーペーパー効果か口コミか、雑誌かテレビに出たか。潰れない程度に繁盛してほしいと思えども、いつでも食べられるという安心感がなくなったのは残念というのは客の身勝手である。それじゃあと少し歩いて「むろや」へ。外にリーマンがたむろってて、すわ満席と思いきや、ちょうど客が掃けたところで運良く座れた。カウンター内には主人の他に若者が2人。挨拶もキチッとしていて仕込みが良い。
オーダーしたのはしょうゆラーメン700円+トッピング特盛250円。味付卵とチャーシューとメンマと岩海苔が入る。さて運ばれてきたのを啜ってみると、やたら柚子臭い。ゆずぽんじゃないんだからさあ、と内心思いつつ食べ進めるのだが、どうも、具の味がいちいち引っかかる。有り体に言うと卵とチャーシューがしょっぱい。東北人の私がそう感じるくらいだから、関西出身のIさんは相当だったんじゃないかと、帰り道でそれとなく聞いてみたら同様の感想だった。麺は以前と変わらず程良いのだけど。スープから具をサルベージすると柚子の皮が浮いてくるのでいくつ入ってるのか数えてみたら、1センチ四方くらいのが6つあった。
常に試行錯誤しつつ研究している店だと方々で言われているのでそれは承知で、あえて言うならば以前の味のほうが私は好きだった。1年くらい前に食べた時は、こんなに優しい味のしょうゆラーメンがあったのかと感動して泣きそうになったくらい。しかし足を運ぶたびにスープから丸みが取れてトゲトゲしくなっていくように感じて、でもそれは私の体調のせいだと半ば認めたくない気持ちで居ながら、以前の味を求め続けていたのだが、それは徒労でしかないのかもしれないと思い始めたところだ。以上はあくまで個人的な感想なので、その点はご承知置き願いたい。身体的変調の時期で、味覚が変わっている可能性も否定できないから。