長きに渡り中野駅南口の顔となってきた丸井本店が来年８月に閉店し、現本店は解体される。建て替え後に店舗として存続するかは不明。
レトロ感溢れる屋上がなくなってしまうのが個人的には痛恨事だ。Ａ館（レディース館）の屋上は人工芝生の広場で、Ｂ館（メンズ館）は遊具広場。遊具はどれも年代物で、多分20年くらい変わっていない。ギアが HIGH/LOW しかない原始的なドライビングゲーム（ポールポジション）とかプレイしていると、いま自分が何歳なのか分からなくなってくる。10円で動く遊具にはさすがに乗らなかったけど。
屋上の存在はあまり知られていないらしく、エレベーターに乗って「Ｒ」ボタンを押すと、周りの人にけげんそうな顔で「屋上があるんですか？」と聞かれたことが何度かあった。そんな状況でほとんど人がいないのをいいことに、お菓子やお茶を持ち込んで近所で仕入れたばかりの古本を読んだり、近所のインドカレー屋「パペラ」で食べ放題を満喫したあとに食休みしたり、天気が良い午前中には富士山を眺めに行ったりと和みスポットとして活用していた。
中野は実に便利な街で、北口商店街・丸井・ドンキ・ブロードウェイのおかげで新宿まで行かなくてもたいがいの買い物が済むところが気に入っていただけにその点でも残念である。
