米倉斉加年の絵画展/新宿3丁目 世界堂本店

入場無料、10月10日まで開催中。店の前を通りがかってポスターを見つけた。絵画展といっても肉筆の絵ではなく、リトグラフでの展示・販売会場だった。しかし絵画悪徳商法で名高いアールビバンのように会場に売り子がいるわけではないので、ただ絵を見てるだけでもまったく問題ない。安価な画集があれば欲しかったのだがそういうのはなくて、リトグラフ(1000円〜20万円台までいろいろ)とポストカード集が売っていたので、ポストカード(1セット12種入り840円)をお土産に買ってきた。
米倉斉加年といってもピンとこない人も多いと思うのでいちおう解説。1934年生まれの俳優で画家、絵本作家*1。だいぶ前のことだけど、焼き肉のたれモランボンのCMに出てた顔の長い小父さんがそうです。昔の怪奇小説が好きな人なら、夢野久作ドグラ・マグラ』の角川文庫版表紙で不気味な女性の絵を見たことあるんじゃないかと思います。宇野亜喜良*2とか好きな人にもおすすめです。前述のような変態性を帯びた絵だけでなくて竹久夢二みたいな叙情系もいろいろ見れます。

ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)

ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)

*1:野坂昭如と組んだ戦争童話集の絵本は泣きそうなくらい怖かった。

*2:野坂昭如の文庫本表紙といえばこの方という印象があるんだけど『エロ事師たち』『真夜中のマリア』とか古い新潮文庫だけかもしれない。