新宿2丁目盆踊り大会で謎の盆ダンサーをワッチ

流麗なフォームを披露

昼さなかにカミナリ来襲。バケツの底が抜けたような雨が降り、その後は何もなかったように晴れた。そんな日の帰宅途中、新宿通りに太鼓の音が鳴り響いていたので Iさんと連れ立って裏通りに入ってみると太宗寺*1にやぐらが組まれて盆踊りをやっていた。生ビール片手にお寺の階段に腰掛けてしばし見学。19時頃は踊っている人もまばらで、なんとか踊りの輪らしきものがあるかなという程度の人出。その中に、やたらに手さばきが流麗なサラリーマン氏が居た。手の上げ下ろし、足運び、間の取り方が絶妙で、小首をかしげる仕草とか、昨日今日で身に着けたものじゃないだろアレ、と一見して分かる体捌き。炭坑節・八木節・チャンチキおけさといった民謡系に強いらしく、曲が始まって2小節目くらいには腕の振りも鮮やかに踊っている達人ぶり。しかし不得手科目もあるらしく、キヨシのズンドコ節では踊りがぎこちなくなって、アラレチャン音頭に到っては輪を抜けてビールを飲んでたりするところがまた正統派っぽくて(・∀・)イイ!!でもまた炭坑節がかかると即座に踊りだす律儀な面をも垣間見せていて更にナイス。周りの誰と話すでもなく、黙々とただ踊り続ける彼の一挙一動を見守ってるうちに2時間くらい経っていた。いったい何者だったんだろう。最後にかかった東京音頭だけは簡単そうだったので、見よう見真似で踊ってみたが見とれてるだけではスキルは身につかない。(当たり前だ)

*1:今売りの『散歩の達人』7月号に記事あり。江戸時代の領主だった内藤家の菩提寺で、文化財がやたらにある。