新宿御苑前ランチ:PAPA−J/営業形態不明/新宿1丁目

ダジャレ日替わり看板(飲み屋が毎日書き換える)の隣り。あまりにもアヤシイので気になっていたが、ついに好奇心に負けた。
店内はどうみてもスナックかバーという形態で、止まり木のようなカウンターの正面には液晶テレビがどーんと吊り下げられて「徹子の部屋」が映っていた。あれ、こんな時間に徹子やってたっけ、とか思いつつバーの高い椅子に座り、ポークソテー600円を注文した。あらかじめお膳が置いてあり、ちょこんと乳酸菌飲料のボトルが添えられていた。それが何とも居心地悪そうに見えた。
メシが来るまで、カウンターの中を観察する。お決まりの酒瓶の他は、ラグビーの雑誌・トロフィーがずらっと。CDを積み重ねた山のいちばん上にはディスコナンバーのコンピCDがジャケを見えるようにして置いてある。そして中村あゆみの最近出たとおぼしきアルバムの宣伝が貼ってあった。あと「歌えます」という看板が。それぞれのアイテムについて意味を問うのは簡単だが、それをしようという気にまったくさせられない。なんというか、知らない人ん家の応接間でメシを食ってるような気まずさだ。頭の上のスピーカーからは徹子のハイテンションな声と壇ふみの上品な声が流れ続けている。カラオケ仕様だけあって無駄にサラウンドが効いている。黙々とメシを食い、そそくさと店を出て地上に這い出てきた。
外で一服しながら、同行したIさんとお互い感じていた違和感について話し合い、ようやく人心地ついた。典型的な飲み屋二毛作だが、あまりに夜の空気が濃い空間だったからなのかもしれない。