作家の見沢知廉が自殺

http://www.asahi.com/obituaries/update/0908/001.html

作家の見沢知廉さん死去

2005年09月08日11時17分

 獄中で書きつづった「天皇ごっこ」などの小説で知られる作家の見沢知廉(みさわ・ちれん、本名高橋哲央=たかはし・てつお)さんが7日、死去した。46歳だった。関係者の話によると自殺だった。葬儀は近親者のみで行う。喪主は母高橋京子さん。

 東京都生まれ。新左翼から新右翼に転じた。83年、内ゲバ殺人事件などで投獄され、以後12年間の獄中生活を送った。「天皇ごっこ」で94年に新日本文学賞佳作を受賞。他の代表作に「囚人狂時代」「調律の帝国」など。


作家の見沢知廉氏死去=獄中で「天皇ごっこ」執筆

 「天皇ごっこ」などの小説で知られる作家の見沢知廉(みさわ・ちれん、本名高橋哲央=たかはし・てつお)氏が7日、死去した。自殺とみられる。46歳だった。東京都出身。親族のみで密葬を行う。喪主は母高橋京子(たかはし・きょうこ)さん。
 神奈川県警戸塚署によると、7日午後5時半ごろ、自宅の窓から飛び降りるのを同居の女性が目撃した。遺書はなかったという。
 新左翼から新右翼に転じ、23歳の時、内ゲバ事件で逮捕された。12年間過ごした獄中で小説を執筆。1994年、服役中に書いた「天皇ごっこ」が新日本文学賞佳作を受賞した。ほかに「囚人狂時代」「調律の帝国」など。 
時事通信) - 9月8日14時2分更新

宝島社文庫の『実録!刑務所のなか―パクられた私たちのムショ体験! (宝島社文庫)』で服役中の話を書いていたのが面白かったので文庫で 『囚人狂時代 (新潮文庫)』 『天皇ごっこ (新潮文庫)』 を買って読んだ。電車の中で読めないくらいに笑えた。ブラックな話が好きな人におすすめ。一方で母との二人三脚で服役を乗り切った 『母と息子の囚人狂時代 (新潮文庫)』 のような泣ける?話も書いていた。
近年は内ゲバ殺人にまつわる自伝的な小説やエッセイを出していたが、当方が政治思想に疎いせいかあまりよく分からなかった。
3年くらい前の『ガロ』で見沢特集を組んでいた時の写真でも精神状態が良くなさそうだけど去勢を張ってなんとかやってるぜ、というふうにも見えた。根拠なんてなくて勝手な印象だけど。またどうでもいいことだけど、ガロの特集で「三島由紀夫楯の会制服着用フィギュア」を自慢してたのと、文体と思想の印象に反してすげえ優男でびっくりしたのを思い出した。やさおとこだろうがぶさいくだろうがやるときはやる。謹んでご冥福をお祈りします。