日比谷ジャーマンフェス最終日

paraiso2005-05-29

日も高いうちからビル街の中でいただくビールはおいしゅうございました。
おつまみ類(バゲット、ウインナー類)もなかなか。ちょっと高いけど。
去年か一昨年のような混み方はしていなくて、テント内のベンチも余裕で座れて、ドイツ人の娘さんがボーカルのロカビリーバンドが演奏する「Tutti Frutti」を聴きながらウインナーをバリボリと齧っておりました。


さて酔っ払いどもは日比谷公園を通り抜けて、東京駅まで徒歩で移動。
公会堂の他、築100年という木造の公園事務所を眺めて眼福を得る。
さらに公園の東に古そうなビルが見えたので行ってみると、入り口に「三信ビル」と看板が出ていた。このビルの写真は以前に見たことがあって、くすんだ色の空とビル外壁の色調があいまって日本ではなくロンドンのような雰囲気を醸し出していた。
手元にある「東京建築散歩」(山川出版社)を見ると、解説にこうある。

竣工年は昭和4年(1929)。日本工業倶楽部と並ぶ横河工務所の松井貴太郎の代表作。内外ともによく残っている。当時流行のアールデコを基調として、ゴシックから表現主義までさまざまな意匠を取り入れた丸の内の代表的なアメリカンオフィスビルの傑作。さまざまなデザイン要素を取り入れながら、1つにまとまった雰囲気をもっているのはみごと。商店街があるため内観を自由に見学できる貴重なビルで、アーケードは必見。ていねいに使われているが、低層部外壁の石張りへのボルトによる補強がまことに残念である。

地下に降りるとどの店も休みで改装の業者がときどき通るぐらい。昭和30年代っぽい看板が多い。まだ日本は米の占領下で、腕まくりをした進駐軍の男が靴音も高らかに向こうから歩いてくるような気がしてくる。



その後は東京駅近くのオアゾで宇宙服の実物を見物。衛星からみた地球を延々と流すビデオにうっとりしてから下の喫茶店で一杯700円のチョコレートドリンクにびっくりして現実に引き戻されて帰宅する。タンクトップにカーディガンでえらいこと寒かった。